最後の祈り

我ら一同、未来永劫、逆賊の誹りを受けることになるが、それでもよいか

殺したくなるほどの狂気を封じるために

同じ民族なんだから仲良くしろという人がいる。

しかし、鈍い。

火に油を注いでいるようなものだ。

身内だからこそ憎悪が倍増するのである。

 

前にも書いたが、私のうちには中卒の引きこもりの兄弟がいる。

30年以上だ。

8050問題の当事者になることは確定である。

その兄弟としての私であるが、先日、大げんかになりかけた。

何年かぶりに彼の部屋をあけたら、ビールの缶が部屋に散乱しており、こいつはもう終わっていると感じたからだ。

昼間からビールを飲んでいたのである。

はっきり言ってクズだ。

可愛そうという気持ちは私の中から完全に吹き飛んでしまった。

態度は完全に開き直っていた。

もはやただの臆病者だ。

 

私はそんな彼に青春時代を通して両親を奪われた感じを持っている。

時間も精神力も奪われた。

私はからっけつの中で倒れた時期もある。

しかし、必死にここまできたのだ。

将来もか。

親が死んだら私が面倒をみなければいけないのだろうか。

私が彼より先に死んだら私の子供にたかるつもりなのだろうか。

無限の可能性に心が苦しくなる。

 

私に「兄弟なんだから」という人はいるだろう。

「そこから離れて暮らせばいいじゃない」という人もいるだろう。

しかし、その言葉はなんの解決にも結び付かない。

むしろ私の心を痛めつける。

 

 

ウクライナの人々は、もはや私の域を超えた苦痛の中にいるに違いない。

愛する人をロシアに殺された方の心に塩を塗り込むようなことを言ってはいけない

和平や戦争反対を叫んでもすでに手遅れになっている人がいる。

ロシアには絶対に責任をとらせねばいけない。

プーチンは死ぬべきである。

悪口になろうとも、寄り添いたいならそう言わねばいけない。

力なく泣き崩れている者に代わって我々が言うのだ。