昔の仲間が離婚した。
喧嘩をしたら一か月は口をきかないと言っていたから、そういう傾向が決定的になったのだろう。
やはり無視はよくない。
これは首をしめるのと同じである。
喧嘩して口をきかないでよいのは24時間までだろう。
これ以上平気でいられるような人とは絶対に結婚しない方がいいと私は思う。
よく家庭内別居というが、心を乱す思念は空間を超えて蔓延する。
敏感な人には耐えられない状況である。
世の中には人を傷つけても落ち込まない人がいる。
サイコパスのような人だ。
そういう人は結婚には向かないだろう。
喧嘩をしたら落ち込んでしまうタイプの人の方が結婚生活には向いている。
そういう人は根が優しい。
ともあれ、結婚生活において最も重要なことは、自律と自立である。
私はそれを独身の確立と呼んでいる。
優しさに頼るな。
役割分担をすれば期待が生じる。
期待が生じるから裏切られたという状況が生じるのである。
理不尽である。
独身を確立すれば、身の回りのことは自分の修行とすることができる。
その心得を維持することが不動心である。
死ぬときの一人に備えて今の修行がある。
憂いのようなものを乗り越えて大変化に対応していかねばいけない。
それが修行の目的でもある。
この世にキラキラしっぱなしの夫婦など絶対に存在しないのである(笑。
盛りまくっているだけ(笑。
確かに恋人時代の未練は理解出来る。
できればあの頃のような優しさがずっと続いてくれるならば幸せだろう。
しかし、そんなことは続かないのだ。
なぜなら、それが続いてしまっては魂の成長が止まってしまうからである。
うちの〇〇は本当に〇〇しない。
ダメな奴だ!
これはすべての既婚者が喧嘩をしたときに思っていることである(笑。
男女の情愛など乗り越えてより精妙な幸福へと進んでいくのがよい。
独身を確立していくことが肝要である。
喧嘩をしてもはやく心を切り替えていく。
損得勘定が憎しみに変わり切る前に智慧としていくのだ。
その智慧は自立と自律から生じる。