政治で世界を破壊することはできるが世界を輝かすことはできない。
そう私は考えている。
世界を輝かすことは個々の人生の善そのものの事柄だからだ。
自身の生の不遇を政府の責任とする議論にはあまり関わりたくないのである。
しかし、政治権力が人々の世界を破壊する行動に出た場合は別である。
そこに自由主義を語る意義がある。
中国共産党の独裁政治は根源に唯物論があるため絶対にとり得ない。
唯物論は科学万能主義に至る可能性を持つが、科学自体が万能でない以上、理論的帰結を即霊性の問題とする理由もない。
チベットをみていれば分かることである。
中国共産党は科学に従うどころかただ己の都合しか考えていない。
せめて科学に殉じる気概があるなら見どころもあるというものだが、耐えきれないから闘争と侵略を繰り返すのである。
私は公正を探求したジョンロールズの社会契約説を採用するが、彼がそうであるように根本は自由主義である。
今世界は戦争の一歩手前にある。
物質的な豊かさを餌に人を家畜として遇するが如き政策で途上国を飲み込んできた中国共産党と本気で対峙すべき時がきている。
もちろん、アメリカをはじめとした西側陣営のすべてが正しいわけではない。
しかし、自由主義の根幹に資する民主主義が権力の腐敗に歯止めをかけるための最終手段である以上これを手放すことは国民主権の死であることから妥協はできないのである。
現に自由主義の歴史的原点であるヨーロッパは脱中国に動き始めている。
彼らは思い出したのだと思う。
この戦いには勝つ必要がある。
個の一層の充実が必要になってくる。
物質的な豊かさが一方で精神的堕落を引き起こすという現象を日本人はすでに痛いほど経験している。
この気付きがあるからこそ正しい歩みができるのである。
結論から言えば、性の乱れに個々人が自覚を持つようになった時、世界は輝き出すだろう。
魂のエネルギー問題が解決する。
精神的堕落からくるあらゆる欲求や見せかけの正義が全く届かぬ次元の意識が迷いなく語り出すようになるからだ。
低次元の論証は全く魅力を失い特に左翼勢力は存在を維持できなくなる。
保守勢力にあっても霊性に届かぬ生き方をしている者は消え去る運命である。
性エネルギー昇華の実践をしてみればこれらの理由は自然と分かるはずである。