恋愛の重さが分かるのは失恋を経験してからである。
人によっては命を落とすこともある。
しかし、その重さを受け止め傷の痛みに耐えぬいた者はいずれ恋愛を克服するだろう。
私のジョギングのルートは初恋から失恋までの思い出が詰まっている。
自分にとっては人生最大の敗北といってもよい打撃を受けた地である。
私は一度故郷を捨てて逃げた男でもある。
愛を失い仕事すらなくし私は地元を離れた。
そして10年ほど前に私は信心信仰を携えてこの地に戻ることになったのである。
いろいろ思い出すがジョギングは心をポジティブにクレンジングしてくれる。
過去への挑戦は未来への挑戦なのだ。
この奇妙な感覚である。
走りながら懐かしい音楽を聴いたりすることもあるが、それは同時に私にとっては今を実感し未来に挑むことでもある。
これは何故か分からないが走りながらでしかできない。
今は恋愛より神仏に帰依することのほうが重いと感じている。
端を発して様々な出会いと別れがあったけれども、それらにまつわるすべての情念達を供養できるとするならば、それは神仏に帰依することのみである。
呼吸と共にご讃題を念じる走法を私に以外に誰か実践している人はいるだろうか。
ジョギングで汗を流しながらの性エネルギー昇華といってもいい。
私は座して瞑想するよりも今はジョギングをしたい。
これはいろいろ煩悩の根が深いということなのかもしれない(笑。