最後の祈り

我ら一同、未来永劫、逆賊の誹りを受けることになるが、それでもよいか

芸能人が政治的発言をしてバカにされる理由

これは正直なところ芸能人だからという理由ではない。

みるべき内容がないから。

傾聴すべき内容を備えていれば、凄いとなる。

さらに、その評価に並行してきっと芸も一流なのだろうとなる。

つまるところ、この逆の現象が起きているだけである。

結果として芸能人が政治的発言をしてバカにされているとなる。

 

そもそも政治を扱うことは難しい。

なぜならば、憎悪を多く含んでいるし、選択は誰かを切り捨てることだから。

こういう現実を無視して綺麗ごとしか言わないような人は何も言っていないに等しいし何か実のある主張をすれば、反論に晒されることが仕事になる。

先入観なしに芸だけ評価できるほど人間の心は単純ではないので、多くの訓練されていない人はそういう目で芸も評価するだろう。

裏切られたと思うファンが出てくるのは当然なのである。

 

もちろん芸能人も国民である以上政治に参加する資格はある。

しかし、それは国民としての立場で発言すればいい。

わざわざ芸能人としてテレビやメディアを使うことはないだろう。

そこが過剰になっているのである。

自分の蒔いた種である。

そのくせネットの匿名を批判したりしている芸能人もいる。

その芸能人が匿名によるネット書き込みを禁じられているならば納得もできるが、そうではない。

思いあがっているだけだ。

 

日本は本当は本音社会であると私は肯定的に考えている。

欧米の方がはるかに建て前社会である。

ハリウッドセレブなどはおそらく嘘ばかりついている。

それであるにも関わらず彼らの地位や名誉が保持されているのは、成熟した建て前社会の故であろう。

皆分かったうえでのショーなのだ。

しかし、日本にはショーはない。

振り返れば、石田純一あたりはジョージクルーニーを意識していたと思うのだ。

しかしなれなかった。

それは日本人が本音を重視し嘘を嫌うからである。

私はそれを日本社会の健全さであると考えている。

案の定彼は武漢コロナで生来の鈍さを晒していたが、これはその健全さを追認している。