卒酒してもうすぐ9年目になる。
どうやってやめたかについて少し書いておきたい。
決意の出口をちゃんと作っておくことだ。
酒をやめてどうしたいのか。
これが分かるまでうまくはいかないだろう。
自分の場合は、二日酔いが嫌になったことと、飲んで話したことが後々何も残らないことに気付き虚しくなったことが入り口だった。
出口は、ごまかさず本音で生きるということだった。
具体的には、勉強はじめいろいろあるが、運動は特にいい。
筋トレでも水泳でもマラソンでもいい。
アルコールと相性の悪いことをどんどんやっていこう。
細胞に言い聞かせていくのだ。
それでもふと、今夜くらいはいいかという気分になってしまうものだ。
体調がよくなると余裕が出てきてしまうのだ。
そういうときは酒を飲んでいそうなのに酒を飲まない人を思い出す。
高倉健さんがそうだった。
健さんは自分は静かにコーヒーを飲んで他には自由にさせていたという。
これがよいのではないか。
豪快な奴はクズが多い。
憧れるならば健さんのような人がいい。
未婚の方は飲まない方がもてるということに気付くべきだ。
これを別の角度からみてみよう。
酒を飲む異性と付き合えば、将来は悲惨になると思った方がいい。
一般においても、結婚を理想した者にとっては結婚生活は減価償却による消耗戦のようなものだ。
これに飲酒が加われば、老化も加速する。
毎晩酒を飲むような奴が近くいたらイライラすることは想像に難くないだろう。
また、酒を飲まねば腹を割って話せないような弱虫が信用されるはずがない。
素面で気持ちをしっかり伝えた方がいいに決まっている。
酒を一緒に飲んで仲良くできたことになんの意味があるのか?
弱みを見せあって共感して何になる?
こういうことをひとつひとつ逃げずに検討するのはかなり有効だ。
酒をやめるとしばらく孤独になるかもしれない。
なぜなら、自分が変わっていくからだ。
しかし、それは本当に心配ない。
卒酒をして運動と勉強に磨きがかかってきた頃には、すでにリーダーとしての本当の資質が整いつつあるからだ。
したがって、新しい仲間は必ずできる。