最近はストレッチをよくするようになった。
体が固くなるという感覚が少し分かるようになってきたからだ。
筋肉を伸ばした時に右足と左足で感覚が違うこともある。
使い方が影響しているのだろう。
なるほど、加齢に伴う老化というものは確かにありそうだ。
しかし、それはもう気にしても仕方がない。
肉体の性である。
ともあれ、ストレッチは筋トレとランニングと同格の扱いになりつつある。
回復があるから鍛錬なのだ。
もし回復がないのならばそれはただの破壊でしかない。
それほどに回復には意味がある。
ハードなトレーニングをしたあとには回復に必要な休息を十分とらねばいけない。
待つということが不可欠になってくる。
ストレッチという選択肢は、回復と鍛錬との間を上手に埋めてくれる。
疲労感が強い日は待たねばいけない。
そんな時こそストレッチが最上の選択になる。
できれば我流ではなく理学療法士から指導を受けるとよいが、YouTubeでも間に合うかもしれない。
ストレッチをすれば幾分かすっきりするし、何より体のバランスが元に戻る。
若い頃から習慣にすれば故障の少ない人生を送れるかもしれないが、若い時というのは結果をはやく求めるばかりにせっかちになりがちだから、難しいだろう。
始めるに遅いということはない。
聡明にいかねばいけない。
肉体についての鍛錬についてはまさに中道が最上だ。
やり過ぎも毒だしやらなさすぎも無意味だ。
このバランス、グラデーションはデジタル思考ではうまくいかない。
デジタル思考から脱却するためには経験を多く積むしかないだろう。
最初のうちはオンオフの切り替えが激しいものだ。
しかし、自分の状態を受け入れることができるようになれば、いつしか最適化されていくる。
最近はストレッチを通して肉体の隅々にまで感謝を届かせている。
いつか終わるときがくる。
過去の不摂生への懺悔でもあり、美しく終わらせるためである。