若い頃は海外留学組は凄いなと思っていた。
一流企業に就職し最初は東南アジアであっても海外に赴任していく連中は出世頭と思われていた。
しかし、歳を重ねるにつれて次第に故郷への思いが強くなってくる。
この記事は若者向け書いているのだが、望郷の念というものはリスクだと考えた方がいい。
そこに実家があるならば、必ず生まれ育ったところが愛おしくなる。
私の大学時代の仲間も海外に住んでいる者がいるが、今では少し気の毒だとすら思っている。
実家を中心にして先祖と人生を接続してそこから押し広げていく。
これが一番よいかもしれない。
大学は県内の国立大学や公立大学で十分だ。
ハッキリ言って、早慶より地方国立大学の方が評価は盤石だと私は思う。
高校卒業して3年くらい働いてやりたいことと現実をすり合わせてから目標をもって大学に進むのが本当は一番良い。
男子ならぜひそうしたい。
女子は出産適齢期があるので、少し工夫したい(社会の責任だろう)。
ともかく同級生とははやいうちに決別する覚悟を持った方がいい。
大学では勉強だけをすべきである。
恋愛はいいと思うが、バイトは極力しない方がいい。
一昔前は、地方にいることの弱点は東京を知らないことだった。
なんといっても東京を知っていることはステイタスだった。
情報と現場が東京に集中していたためだ。
しかし、今はインターネットで情報格差はないといってもよい。
むしろ武漢コロナによって都会であることのリスクの方が注目されつつあるのが現状だろう。
隠し玉として覚えておいて欲しいことがある。
それは東京という場所はとにかくコンプレックスを隠せるところなのだ。
いろんな奴がいるからだ。
下には下がいるという田舎にはない安心感。
東京に慣れてしまう怖さは都内の電車にでも乗っていればすぐ理解できる。
そもそも憧れてはいけないところなのである。
本当に優秀な人間は地方で家族と自然と共に幸せに暮らしている。
そこにしか欲しいものがないなら世界に飛び立つべきである。
しかし、漠然とした自分探しのために世界に飛び出ることは自殺行為だと考えた方がいい。
結局、英語が喋れたからといって何になるの?という話である。
断言するが、英語より簿記の方が千倍くらい大切だ。
周囲に留学を希望して輝いている者がいてもしかしたらそれが君の心を暗くしているかもしれない。
しかし、それは刹那的なものにすぎない。
海外に居なくては学べないことなど実際はないのだから、その場所で堅実に進めていけばよいだけだ。
むしろ地元に密着してマーケティングを研究していくほうが絶対によい。
それは結婚して子供をもったときに気付くだろう。
若者よ、無駄な遠い旅はするな。