本棚に「秘法!超能力仙道入門」があることに気付いた。
昔買ったのだ。
定評ある高藤本である。
Amazonで売っているか調べたら6780円からということになっていた(笑。
700円の新書がである。
いまだにニーズがあることに驚きである。
久々に読み返してみると、小周天らしいことについては出来るようになっていた。
肛門をしめて丹田から尾てい骨に気を流しそこから上げていく一連の動きは確かにある。
私は気を丹田に置くというより尾てい骨に置く方が性欲を制御しやすいと感じる。
ちなみに、チベット体操第六の動きでも自然と気が尾てい骨に移る。
このあたりは性エネルギー昇華の本質的なコツではないかと思う。
そして大周天だ。
これは、より大きなそしてより精妙でより高度な知的体系ともいうべきものに自己を没入させていくことではないだろうか。
智慧との一体である。
仙道のいうところの大周天というものは、おそらくこのことであると私は思う。
様々な感情を学び法を心身で正しく修めていくことで達成できる境地である。
学びの器がなければ大周天は不可能であるように思う。
大周天を物理的な空間を前提にした広大なエネルギー交換のように捉える人もいるようであるけれども、仮にそのようなことが出来たとしても、それは智慧のひとつの姿であろう。
戒を前提にした定がなければ、力はただ暴走するだけである。
仙道もいろいろ流派があるようであるけれども、禁欲の方向に発展したものの方に分があるように私などは感じている。
性エネルギー昇華の実践の秘訣は、普通を大切にすることだと私は思っている。
特別なことを目指そうとすると必ず失敗する。
このブログでは何度も書いているが、掃除や片付けといったことから毎日することだ。
そのうちに自分自身の等身大の課題に逃げることなく取り組めるようになる。
マントラのようなものの威力が発揮されるのはここからである。
多くの人が自らが取り組むべき普通のことから知らぬ間に逃げている。
コンプレックスと直面するには多くのエネルギーが必要なのだが、足りていない人の方が多いのだ。