エネルギーとはほぼ性エネルギーと言い換えてもよいだろう。
酒を飲んで夜通し異性と遊ぶ人が武漢コロナに罹りやすいことは自明なのだ。
完全に性エネルギー不足からくる事象である。
名著葉隠に過淫が病の原因とあるが、これも同旨であろう。
性エネルギーをぱあッと使い果たしてしまう経験は誰にでもあるはずだ。
あれはお金の散財にも似たところがある。
まだ30代くらいまでは盛り返してくるエネルギーも強い。
しかし、40半ばを過ぎてくると意志による制御が効きやすくなる半面、そもそものエネルギーが落ちてくる。
事態に対処できるだけの性エネルギーを持っていない時に地獄に落ちる。
とりあえずこう定式化してみよう。
どうしたら失敗を防げるかである。
20代30代の若者はまだ問題は顕在化しない。
しかし、40代半ば頃からは一回の失敗が命取りにすらなりかねない。
ひとつは飲酒をやめることである。
アルコールは自分の中にある欲望を刺激する。
飲めば飲むほど歓楽的行為をなんとか肯定しようと必死になっていく。
酔って教えを語り出す者すらいる。
しかし、酔いが醒めた時に後悔するのである。
バカはこれを繰り返す。
昔の私である。
酒をやめられないのは、酒が役に立つと信じているからである。
毒であると理解出来ればやめることはできる。
もう一つは無駄な口をきかないことである。
特に疲れている時などは絶対である。
人の悪口は言わない。
批判は時に必要だが、それをするときにはまず自分を見返る。
正しい共感を断つような心の運びで気を漏らせば道理として性エネルギーも漏れてしまう。
したがって、丹田をよく意識して力まず欲をかかず気を漏らしてはいけない。
平たく言えば、やる気をなくしていけない。
言葉は心の舵なので大切にしていこう。
読経が最上であることはもはや付け加えることもないだろう。
(ただし、性エネルギーが漏れても気は漏れないことはある。
たとえば、恋人うまくいっている時などは性エネルギーは漏れても気は漏れないことがある。経験ある人もいるのではないか。)
最後に適度な運動である。
やり過ぎはむしろ性エネルギーの枯渇を招く。
なんのための人生かをよく見極めておかないと脳内麻薬に取り込まれてワークアウト中毒になってしまうから気をつけないといけない。
運動は自分との対話になる。
とくに自分の限界を知ることは真剣になっていくうえで必要不可欠の体験である。
また食事や睡眠を正しく見直すきっかけになるのは運動しかない。
寿命を延ばすというような効果はないかもしれないが、今を改善することは間違いなくできる。