時には跳ね返す強さも必要だ。
優しさや思いやりは大切な徳目だが、一方で、強さも同じだけ大切だ。
仏教をやっていると、無抵抗主義になりがちである。
しかし、よく観察みよう。
師匠は抵抗せずとも、弟子が代わりに抵抗している。
もちろん、いちいちぶつかっていけということではない。
話し合いの先には覚悟が必要だということだ。
まずはきっぱり断ることができないといけない。
暴力に出られたならば、これも排除せねばいけない。
優しく思いやりをもって接すれば、と期待をもってはいけない。
察して欲しいなどと願ってもいけない。
そうするならば見返りを求めず信念として行うべきだ。
相手に甘い心を起こさせない。
ここには決死の覚悟が必要になってくる。
いざとなると、怖いものだからだ。
その怖れの先の話である。