このシンプルな事実。
明日死ぬとしたら何をするか。
すべてをかけて精一杯愛情を注ぎたいと思うのではないか。
愛する者と過ごしたいと願うのではないか。
一刻一刻を最後だと思って生きれば、迷うことはないのかもしれない。
自分さえよければいいと思うのは、明日があると信じているからだ。
しかし、死は避けられない。
そして、多くの人が死ぬ間際に後悔する。
もっと家族と過ごせばよかった。
もっと人に優しくしておけばよかった。
なぜ仕事のためだけに人生を費やしてしまったのだろう、と。
結局、後悔しない人生とは、その裏返しでしかない。
家族を大切にする。
もっと人に優しくする。
地位や名誉や財産にとらわれないようにする。
これだけだ。
優先順位を間違えるはずがない。
大乗の言葉を使えば利他に徹するということになるだろう。
しかし、所詮は言葉の問題だ。
後悔しない生き方と性エネルギー昇華が一致する時、なるほどなと感じるのは私だけではあるまい。