若い頃はパッションで本を何百冊と読んでみるのもいい経験になるが、読書用の体力を養う以上のものはない。
結論から言うと、本をたくさん読んでもあまり意味はないというか、むしろ業を深めてしまうことがあり有害でさえあるかもしれない。
かくいう自分も若い頃は太宰治にはまったことがある。
太宰もキリスト教の研究でいい線までいったが、結局自殺した。
文学とはそういうものに過ぎない。信仰とはほど遠い。
文章が上手いだけというのは言い過ぎかもしれないが、人生の支えには出来ないものだ。
論理学をきちんと学ぼう。
まともな専門家は皆論理学の基礎はできているはずなので、論理の作法をしっかり身につけて専門書を読むようにすると、理由と結論の検証が自分で出来るようになる。
これをやることが意味のある読書だ。
ただ漫然のページをめくっていても学力は身に付かないのではないかと思う。
量より質だ。
そして、学問の射程には謙虚になろう。
なんでも学問で解決できると思ったら大間違いだ(学問自身も自認しているところではあるが。)。
科学万能の共産党のような思考に陥るならば、勉強はやめた方がいい。
究極のクズになりかねない。
文学の方が何百倍もマシだ。