芸能人、スポーツ選手、経営者、そういう人たちは一芸に秀でているだけだ。
確かに、一芸に秀でるまでに磨かれた人格というものはある。
しかし、勝つためのヒントを得るためならともかく、人生全般の手本にはならない。
なぜなら、人生は勝たなくてもいいからである。
本当に凄い人たちはもっともっと身近にいる。
寡黙に実直に暮らしている。
尾畠春夫さんはその一例だ。
日々、自分の役割を自覚し、なすべきことを淡々と行っている。
それは、コンビニの店員かもしれないし、郵便配達の人かもしれない。
もっとよく観察してみよう。
世の中が辛うじて回っているのは、彼らのおかげである。
特別なことをする必要はない。
自分の性格に悩む必要もない。
物事の基礎に対して真摯であろう。
人の役に立つということが一番尊い。