一見、善とみえる中にも悪があるし、悪とみえる中にも善が潜んでいることもある。
対立観は動きを鈍くする。
敵味方にしないことだ。
状況に対しては六識や七識ではなく定で受け止め智慧で対応する。
これはどういうことか。
いちいち真に受けるなということだ。空。
真に受けるなとどういうことか。
一喜一憂するなということだ。
たとえば、他者から言われた悪口や意地悪を感じ取られたように心で反芻してしまうのは、それらを自分の癖のある感性(六識や七識)でもって真に受けているからだ。
これが理解できると、信仰者の凄さが分かってくる。
先日も電車で寸暇を惜しんで聖書を読むシスターがいたが、あれが定の姿だ。
定こそが攻防一体の戦陣といえる。